会場:北千住 BUoY(ブイ) (足立区千住仲町49-11)
日時:3月15日(金)~3月17日(日)
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2018年9月に福島県南相馬市小高区で上演された「静物画」の待望の東京公演。23年ぶりに作家・柳美里主宰の演劇ユニット「青春五月党」が活動再開し、南相馬市小高区で復活公演として上演した本作には、俳優である地元ふたば未来学園演劇部の高校生自身の声が織り込まれている。震災と原発事故という、人類が体験したことのないような災害に見舞われたこの地区で成長し生活する若き役者達が語るリアルな物語が東京で幕をあける。
早朝。誰も居ない教室には、まるで水族館のような光線が漂っている。一人の少女―遠藤はるが教室に入ってくる。はるは学生カバンを置き、窓辺に立つ。窓からは大きな林檎の樹が見える。風が林檎の葉や花を揺らして駆け回っている。はるは、空を問うように見上げる。空は、絵筆に水を含ませすぎて滲んでしまった水彩絵の具のような薄い青―。
作・演出:柳美里
出演:福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部
神奈川県立多摩高等学校 合唱部 ほか
主催:青春五月党 共催:福島民報社 制作:boxes Inc.