会場:東京文化財研究所 (台東区上野公園13-43)
日時:2月1日(土)~2月2日(日) 13:00~17:30
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開催趣旨
日本西アジア考古学会は、最新の研究成果を社会に発信することを目的に、さまざまな公開シンポジウムを主催してきました。今年度は、日本学術振興会科学研究費の助成を受け「気候変動と古代西アジア」をテーマにシンポジウムを行います。
近年、西アジアでは、古環境に関するさまざまなデータが蓄積し、髙い精度で過去の気候変動が復元されています。この結果、過去の気候変動が古代西アジアに大きな影響を与えてきたことが明らかになってきています。
本シンポジウムでは、著名な古環境学者である大河内直彦先生と中川毅先生による基調講演のほか、「人類進化と気候変動」、「農耕の起源・拡散と気候変動」、「気候変動と古代文明」の3つのセッションを設け、気候変動が古代西アジアに与えた影響を二日間にわたって議論します。
会場:東京文化財研究所地下一階セミナー室
後援:東京文化財研究所
2月1日(土)
13:00 ごあいさつ、開催趣旨説明
13:10 基調講演:大河内直彦(海洋研究開発機構)
「同位体で解く生態系」
14:10 休憩
人類変化と気候変動
14:30 西秋良宏(東京大学)
「ネアンデルタール人の西アジアへの拡散と気候変動」
15:00 門脇誠二(名古屋大学)
「レヴァント内陸の乾燥地帯における旧石器人の適応行動と文化変遷」
農耕の起源・拡散と気候変動
15:30 前田修(筑波大学)
「初期農耕社会と気候変動のインパクト」
16:00 千本真生(筑波大学)
「西アジアからヨーロッパへの農耕の拡散と気候変動」
16:30 休憩
16:50 オープン・ディスカッション(司会:馬場匡浩)
17:30 閉会の挨拶
2月2日(日)
13:00 開会挨拶
13:10 基調講演:中川毅(立命館大学)
「暴れる気候と暴れない気候:平穏な暮らしがもたらしたもの」
14:10 休憩
気候変動と古代文明
14:30 馬場匡浩(早稲田大学・エジプト学研究所)
「気候変動とエジプト文明」
15:00 下釜和也(古代オリエント博物館)
「前期青銅器時代のメソポタミアと4.2kaイベント」
15:30 小野塚拓造(東京国立博物館)
「南レヴァントからみた3.2kaイベントと古代地中海世界の大転換期」
16:00 津本英利(古代オリエント博物館)
「ヒッタイト帝国の興亡と紀元前1200年前後の気候変動」
16:30 休憩
16:50 オープン・ディスカッション(前田修)
17:30 閉会の挨拶