会場:チャービー (江東区福住1-11-11)
日時:8月28日(日) 14:00〜16:00
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二つの大戦があったころ、あるイギリス人将校が、飛行機の発明で世界にはもう秘境はなくなるだろうと語った。しかし、彼はこうも言ったのだ。一つだけ神秘が残る。世界の屋根の上に、不思議なことが起こる広大な国がある。『セブン・イヤーズ・イン・チベット』
ヨーロッパの人びとのチベットへの憧れの歴史は日本人が考える以上に深く、その憧れは20世紀の日本社会に伝染し、そして私をメンツィカン(医学暦学大学)へと突き動かすに至った。果たしてこの「憧れ」の根源にはなにがあるのだろうか。いくつかの歴史文献を辿りつつ、また、アメリカにおける1980年以降のチベット医学の神秘化の過程を振り返りながら、知られざるチベットの魅力について考えます。
講演:小川康
参加方法:予約制(人数制限あり)